シンヤクシジ
新薬師寺

  日輪山(にちりんさん)と号し、香薬師寺、香薬寺、香山(こうぜん)薬師ともいわれています。本尊は薬師如来。寺伝によると、もとは聖徳太子の創建で、香薬師仏を本尊とする香薬師寺といったそうです。
『東大寺要録』によれば、奈良時代、天平19(747)年聖武天皇の眼病平癒を祈願して光明皇后が仏堂を建立して丈六薬師如来像を安置したのに始まり、また東大寺別院となって、寺号も日輪山新薬師寺と改めたといいます。一説には光明皇后の眼病平癒を祈って聖武天皇が発願した寺であるともいわれています。宝亀11(780)年西塔に落雷があって現本堂(国宝)を残し焼失して衰亡しましたが、鎌倉時代に再建されました。華厳宗の寺。
奈良市高畑町1352
04.08.01裕・追記
けごんしゅう
華厳宗
華厳経の教説に基づき、中国唐代の僧法蔵が開いた大乗の宗派。
華厳教学は天台教学と並ぶ仏教の代表的な思想。日本には736年に唐僧道せんが伝え、新羅僧審祥(しんじよう)が東大寺で初めて華厳経を講じ、日本華厳宗の第一祖となった。第二祖良弁(ろうべん)によって確立したが、のちに衰え、鎌倉時代に凝然・高弁により復興された。東大寺を大本山とする。
どうせん
道セン
(702?-760)
奈良時代の律宗の僧。許州(河南省)出身の中国人。
禅・天台・華厳にも通じ、736年来日して戒律を講じ、また東大寺の大仏開眼法要の重責を担った。後世、華厳宗の初伝、禅宗の第二伝とする。



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