しんごんしゅう
真言宗 |
仏教の一宗派。平安初期入唐した空海が恵果から密教を受けて帰国、開宗した。
金剛峰寺・東寺を根本道場とし、修法と門弟の教育などを行なった。主に大日経・金剛頂経に基づき大日如来の悟りの世界を直接明らかにしようとするもので、即身成仏を説く。加持祈祷を行なって平安時代の貴族の間に浸透。13世紀末に古義と新義に分裂した。真言陀羅尼宗。秘密宗。曼荼羅宗。東密。 |
しんぎ
新義真言宗 |
空海を高祖とし、覚鑁(かくばん)を宗祖とする真言宗の一系統。
本地身説法を説く高野山の教学(古義)に対し、加持身説法などの新義を唱えたもの。覚鑁が開いた大伝法院根来寺を中心としていたが、のちに智山(京都智積院)・豊山(大和長谷寺)二派が分派成立。新義派。 |
ぶざんは
豊山派 |
新義真言宗の一派。派祖、専誉。奈良県桜井市の長谷寺を総本山とする。1900(明治33)年一派として独立。 |
こぎ
古義真言宗 |
真言宗の一派。
覚鑁(かくばん)が加持身説を説いて根来寺に分立した新義真言宗に対して、従来の教理・本地身説を説くもの。
高野山を中心とし、古義八派といわれたが、現在は各派に分裂。古義派。古義。 |