おうばくしゅう
黄檗宗 |
曹洞宗・臨済宗と並ぶ日本三禅宗の一。
本山は黄檗山万福寺。1654(承応3)年明の僧隠元によってもたらされた。宗風は臨済宗とほぼ同じだが、明代の仏教的風習が加味されている。1874(明治7)年に臨済宗と合併したが、二年後に独立して一宗派となった。 |
叢林 そうりん |
〔仏〕 寺院。特に、禅寺をいう。 |
そうとうしゅう
曹洞宗 |
禅宗の一派。九世紀頃の唐の洞山良价(とうざんりようかい)とその弟子曹山本寂の門流をいう。1227年道元によって日本にもたらされ、永平寺四世の瑩山紹瑾(けいざんじようきん)のときに地方の武士・農民に教勢を伸ばした。臨済と並ぶ禅宗の二大宗派。福井県の永平寺と横浜市鶴見区の総持寺が本山。只管打坐(しかんたざ)をもっぱら重視。
{「曹洞」の名は洞山と曹山によるとする説と禅宗六祖曹渓慧能と洞山によるとする説がある} |
りんざいしゅう
臨済宗 |
禅宗の一派。開祖は唐の臨済義玄。のち楊岐・黄竜二派に分かれた。
鋭く厳しい宗風をもち、公案の工夫による修行を重視。日本では鎌倉初期に入宋した明庵栄西(みようあんえいさい)が黄竜派の禅を伝えたのに始まる。その後の伝来は楊岐派の系統が圧倒的。鎌倉・室町時代に大いに興隆し、室町幕府は五山の制をつくって保護した。 |