オトワサン キヨミズデラ
音羽山 清水寺

  延暦17(798)年坂上田村麻呂の発願で大和の僧延鎮上人が開創。
平安時代、延暦寺と興福寺との抗争で、しばしば焼かれました。現在の堂宇は寛永10年(1633)家光が再建。西国三十三所第十六番札所。宗派は、北法相宗(きたほっそうしゅう)、単立の一寺一宗。 『世界文化遺産』。本堂〔国宝〕は「清水の舞台」として有名な舞台造で春は桜、秋は紅葉の眺望はすばらしいものです。
 
京都市東山区清水
03.08.03裕・編集
観光用絵馬
さかのうえ-のたむらまろ
坂上田村麻呂
(758-811) 平安初期の武将。
桓武・平城・嵯峨の三天皇に仕え、征夷大将軍として蝦夷地を平定、薬子(くすこ)の乱鎮定にも功を立て、正三位大納言にのぼる。また、京都清水寺を草創。
ほっそうしゅう
法相宗
中国十三宗・南都六宗の一。唐の玄奘が伝えた護法・戒賢の系統の唯識説をその弟子の窺基(きき)が大成したもの。
「成唯識論」などをよりどころとして一切の存在・事象を五位百法に分類し、すべての実在の根源は阿頼耶識にあるとする。
日本へは653年道昭により初めて伝えられ、のち、さらに三度伝来された。
元興寺・興福寺を中心に奈良時代に盛んに行われた。現在の本山は興福寺と薬師寺。慈恩宗。唯識宗(ゆいしきしゅう)。
ゆいしき
唯識
〔仏〕この世の事物・現象は、客体として実在しているのではなく、人間の心の根源である阿頼耶識が展開して生じたものであるとする思想。法相宗の根本教義。
あらやしき
阿頼耶識
〔仏〕 知覚や認識・推論・自己意識などの諸意識の根底にある意識。
すべての心の働きの源となるもの。唯識思想の八識の第八。阿頼耶識を煩悩をもつとするか、真如とするかは説によって分かれる。阿梨耶識(ありやしき)。頼耶。頼耶識。蔵識。無没識(むもつしき)。
はっしき
八識
〔仏〕 五官やからだを通じて対象を認識する八種の心的作用。
すなわち、眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那(まな)識・阿頼耶識の称。
じょうゆいしきろん
成唯識論
世親の「唯識三十頌」に対する、インドの仏僧護法ら十大論師の注釈。百巻。
659年唐の玄奘の漢訳の際、十巻にまとめられた。万有は識によって顕現したことを説く。法相宗の根本聖典。
ゆいしき-にじゅうろん
唯識二十論
仏書。世親著。玄奘訳の唯識派の根本的教義書。
世親 せしん
Vasubandhu
四世紀頃インド大乗仏教の唯識派の祖師。初め小乗仏教を研究し「倶舎論」を著したが、兄の無著(むじやく)の指導で大乗仏教に転じた。著「唯識三十頌」「摂大乗論釈」「十地経論」「浄土論」など。天親(てんじん)。
ゆいしきは
唯識派
〔仏〕 中観派と並ぶインド大乗仏教の二大流派の一。
唯識説を主張し、瑜伽行(ゆがぎよう)を実践することで心の奥底にある清浄な真理である如来蔵を発現させようとする。弥勒・無着・世親らによって形成され、法相宗に継承された。瑜伽派。
ゆが
瑜伽
〔仏〕〔梵 yoga「相応」と訳す〕呼吸法・座法・瞑想法などの訓練によって、普通の人間以上の高度な心身を実現しようとする修行法。インドで多くの宗派に共有された方法で、仏教では唯識派・法相宗で特に重視され、密教への影響も大きい。ヨーガ



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